漢方処方、釣藤散の応用、偏頭痛
釣藤散の解説
1100年の金時代医学書本事方記載されてる釣藤散。
東洋医学的考え方は肝気鬱結(ストレスが酷くなった状態)が進み、肝陽化風のための治療薬です。
肝陽化風が起こると脾胃気虚・肝陽化風:頭のふらつき・めまい感・頭痛・頭重感・耳鳴り・顔面紅潮・目の充血・目がかすむ・イライラ・肩こり・眠りが浅い・手足のふるえ・胃腸機能低下等の症状が起こりやすくなります。
これら考えると、1000年前の人間も高血圧や頭痛で困っていたのかもしれません。
最新技術の中で生活環境の中で生きている現代人と違い、生活環境が全く違いますが、1000年程度で生理病態が変化するのには難しいのかもしれません。
また、風邪薬で有名な葛根湯も2000年前に考案された漢方処方ですが、現代人にも効果的漢方処方です。
2.3000年程度では遺伝子的にも変異するにも時間が短いのかもしれません。
応用釣藤散
動脈硬化・高血圧・慢性頭痛・自律神経失調症・抑うつ病・アルツハイマー・認知症(最近、症状を改善するという研究報告あり)・脳血管障害・耳鳴りなどに利用可能です。
漢方的考え方釣藤散の主要成分
★主要成分釣藤鈎(ちょうとうこう)の主な作用
血圧降下作用・腸管血流増加・中枢作用(大脳の興奮をしずめる)・認知機能改善(記憶力の回復)・末梢神経系・抗セロトニン作用(脳内のセロトニン濃度が高すぎることによって引き起こされる症状、頭痛・めまい・嘔吐
異常発汗・緊張・高血圧・心拍数増加など)・脂質酸化抑制