漢方薬局 東京、漢方薬局の日常から、アトピー性皮膚炎を解毒証体質で改善

森道伯が晩年に至って完成させた一貫堂医学の特色は、三大証の分類と単純な五処方の運用法である。
大証とは、瘀血が原因で疾病が起こりやすい体質である瘀血証体質・新陳代謝障害物などが身体の臓器に蓄積しやすい体質である臓毒証体質・解毒をはかる必要のある体質である解毒証体質

「解毒証体質」とは生まれつき肝臓の解毒作用が弱くいろいろな毒素を解毒排泄できないために、幼少時より発病しやすい体質で、戦前は結核感染症になりやすかったが、現在はアトピー性皮膚炎など、アレルギー性体質の人に多い。先天的には丈夫な「臓毒証体質」と対照的な体質で、虚弱で発病しやすく、神経質で手足に汗をかき易い人がターゲットです。
臓毒証体質、一貫堂で言う「臓毒」とは臓器に蓄積した毒で、毎日の生活での新陳代謝障害で生じる後天的な毒素が身体の各臓器に蓄積した物をいい、「臓毒」には風毒、食毒、水毒、血毒があり。
 風毒:風邪など病気をすることによって生じる毒素。
 食毒:美食、暴飲暴食、食品添加物など食事に因って生じる毒素。
 血毒:お血などにより生じる血の汚れ。
 水毒:各毒素によって生じた腎臓の排水障害のため、排水されるべき老廃物、水が体内に蓄積されたときに水毒は生じる、と記載されています。
解毒用体質改善には、柴胡清肝湯、荊芥連翹湯、竜胆瀉肝湯等の漢方処方を使い分け、アトピー性皮膚炎やニキビ体質、副鼻腔炎・ちくのう等、現代人に多い慢性病に効果を発揮します。
特に、柴胡清肝湯の乾燥性アトピー性皮膚炎に対する応用は見事で、漢方薬でのアトピー性皮膚炎治療が楽になりました。