漢方薬局 東京 漢方薬局の日常、桂林堂薬局から、荊芥連翹湯 解毒症体質改善 解説

荊芥連翹湯
目標 くすぐったがりで、足に汗をかく人の、以下の症状・疾患に用いる事が多いです。
・「蓄膿症」
・「慢性鼻炎」
・「慢性扁桃炎」等の肺の病気。
子供のころ、慢性扁桃炎を患っていた確率が荊芥連翹湯適応者には 多いと思います。

・化膿しやすい「ニキビ」など。

目標 くすぐったがりで、足に汗をかく人の、以下の症状・疾患に用います。
・「蓄膿症」
・「慢性鼻炎」
・「慢性扁桃炎」
・「ニキビ」など。


応用範囲
・浅黒い(皮膚)
咽頭炎
ウツ病
円形脱毛
・化膿傾向
・感情不安定
・癇症
・胸腺リンパ体質
・頸部リンパ腺炎
結核痔瘻
・くすぐったがり・
喉頭
・ジンマシン
・湿疹
・上顎洞化膿症
・衂血
・手のひら・足の裏に脂汗
・神経衰弱
・尋常性瘡・
・青年期の腺病体質の改善
・舌苔(白苔)
・増殖性腎炎
・中耳炎・
・肺尖カタル
・肺結核
・はげ
・肥厚性鼻炎
・皮膚炎
・腹直筋の緊張
扁桃
扁桃周囲炎
副鼻腔炎
・耳だれ
・面疱
・肋膜炎 等多数。

成分:黄ごん(オウゴン)
黄柏(オウバク)
黄連(オウレン)
桔梗(キキョウ)
枳実(キジツ)
荊芥(ケイガイ)
柴胡(サイコ)
山梔子(サンシシ)
地黄(ジオウ)
芍薬(シャクヤク)
川きゅう(センキュウ)
当帰(トウキ)
薄荷(ハッカ)
白し(ビャクシ)
防風(ボウフウ)
連翹(レンギョウ)
甘草(カンゾウ)

漢方薬局 東京、漢方薬局の日常から、アトピー性皮膚炎を解毒証体質で改善

森道伯が晩年に至って完成させた一貫堂医学の特色は、三大証の分類と単純な五処方の運用法である。
大証とは、瘀血が原因で疾病が起こりやすい体質である瘀血証体質・新陳代謝障害物などが身体の臓器に蓄積しやすい体質である臓毒証体質・解毒をはかる必要のある体質である解毒証体質

「解毒証体質」とは生まれつき肝臓の解毒作用が弱くいろいろな毒素を解毒排泄できないために、幼少時より発病しやすい体質で、戦前は結核感染症になりやすかったが、現在はアトピー性皮膚炎など、アレルギー性体質の人に多い。先天的には丈夫な「臓毒証体質」と対照的な体質で、虚弱で発病しやすく、神経質で手足に汗をかき易い人がターゲットです。
臓毒証体質、一貫堂で言う「臓毒」とは臓器に蓄積した毒で、毎日の生活での新陳代謝障害で生じる後天的な毒素が身体の各臓器に蓄積した物をいい、「臓毒」には風毒、食毒、水毒、血毒があり。
 風毒:風邪など病気をすることによって生じる毒素。
 食毒:美食、暴飲暴食、食品添加物など食事に因って生じる毒素。
 血毒:お血などにより生じる血の汚れ。
 水毒:各毒素によって生じた腎臓の排水障害のため、排水されるべき老廃物、水が体内に蓄積されたときに水毒は生じる、と記載されています。
解毒用体質改善には、柴胡清肝湯、荊芥連翹湯、竜胆瀉肝湯等の漢方処方を使い分け、アトピー性皮膚炎やニキビ体質、副鼻腔炎・ちくのう等、現代人に多い慢性病に効果を発揮します。
特に、柴胡清肝湯の乾燥性アトピー性皮膚炎に対する応用は見事で、漢方薬でのアトピー性皮膚炎治療が楽になりました。

阿膠の不思議 [漢方薬局の日常][漢方薬局 東京 東京都目黒区]漢方薬局の日常、

阿膠の不思議 、女性には欠かせない漢方生薬の阿膠はなんとあのロバの皮を煮たてて作られる、天然コラーゲン豊富な生薬です。

約2,500年前の医学書『五十二病方』などの書物に記載があり、楊貴妃が美容のために隠れて服用していたという記述があるようです。

当時、身分の高い女性の間で人気があったらしく、(当時、アキョウは非常に高価であったため、一般の女性が手にすることは不可能に近いそうです。)、

習慣性流産に悩んでいた西太后が、阿膠を飲んで不妊治療に成功し、同治帝を産んだことでも知られる

天然生薬阿膠は止血・補血・滋陰・潤燥・安胎効果等に利用され、中医学理論では、阿膠は様々な症状と密接に関わりを持ち、効能も幅広く、不正出血や生理痛の緩和、出産後の滋養や抜け毛の改善、便通の改善、骨粗しょう症予防などの治療効果の他、肌荒れ・乾燥の防止、新陳代謝の促進などの美容効果があります。

● 薬理作用: 血液凝固抑制作用、制腫瘍作用 、出血・吐血・下血・月経不順
● 効能・用途: 月経過多・肺虚による喀血。止血薬として、血管壁弛緩と血液凝固減退の為に起る血液の浸透性亢進による出血に応用する。また、包摂薬として化膿、疼痛、利尿減少または頻数にも用いる。

阿膠の効果を試してみてください。

漢方薬局 東京、目黒区中目黒、桂林堂薬局、漢方薬局の日常から

漢方薬局 東京、目黒区中目黒、桂林堂薬局、漢方薬局の日常から
掌蹠膿疱症の説明と、漢方薬的考え方
自己免疫疾患を考えて

掌蹠膿疱症の起こり方
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)は、手のひらや足の裏に小さな水疱や膿を持つ膿疱(皮膚に膿(うみ)が溜まった状態)が生じるとともに、皮膚の赤みや、皮が厚くなる角質増殖を伴う皮膚病で、水虫に似ていますが膿疱内の膿からは細菌は検出されないため、病院の検査は、真菌検査や細菌検査を行います。
水虫と違って膿からは細菌は検出されないため、掌蹠膿疱症は他の人にうつることはありません。

長い間、良くなったり悪くなったりを繰り返し、痒みがあることが多く、骨や関節の痛みなどを伴うこともあります。

現在、西洋医学的には原因ははっきりとは判っておりませんが、説として以下の3つがあげられています。
扁桃炎、副鼻腔炎、中耳炎、歯槽膿漏、虫歯等の疾患に多くみられるため、その原因となる菌(溶連菌など)による生体反応。
② 歯を金属(例えばニッケル合金)等で治療している場合、金属アレルギーによるもの。
③タバコの吸い過ぎ等による咽頭炎喉頭炎によるもの。

現代医学での治療法は
副腎皮質ホルモン剤含有軟膏やビタミンD3軟膏を用い、症状が非常に強く、外用で効果が出にくい場合や、前述の関節炎を合併した場合は内服治療でレチノイド(ビタミンA類似物質)を使います。
ただ、レチノイドは妊婦や妊娠の可能性がある方には使えません。
へんとう腺や虫歯の細菌感染が疑われた場合には抗生物質内服やへんとう摘出、歯科治療も行われるようです。
ステロイド等の長期使用は副作用をもたらす場合が多く、漢方薬での治療を進めるケースも増えています。



掌蹠膿疱症に対する漢方的考え方

漢方医薬学的には、掌蹠膿疱症は、自己免疫疾患のひとつだろうと考えられています。自己免疫疾患とは、身体の中の免疫システムが、何らかの原因により、自己と非自己の区別がつかなくなり、正常な細胞や組織を、本来は身体を守るべき免疫細胞が攻撃して、さまざまな症状が引き起こされる疾患のことをいいます。代表的な病気としては、バセドウ病(グレーヴス病)や、全身性エリテマトーデス(SLE)などが知られています。

免疫が異常なのは、漢方でいうところの「腎」が弱っているのが、原因だと考えられています。この腎が弱ってちゃんと働かない状態を「腎虚」といい、そして、腎虚を治す方法を「補腎」といいます。補腎の方法には、さまざまな方法がありますが、ここでは、掌蹠膿疱症に限って考えてみたいと思います。

五臓のうちの“腎”は、今日の腎臓の働きも含みますが、もっと広い範囲の生理機能も含まれ、その範囲は今日の泌尿生殖器系・脳下垂体−副腎を中心とするホルモン系・免疫系など、生命の基底を支える生理機能に相当し、さらに骨・骨髄を養うとしています。
腎”の強化を“補腎”といい、用いられる処方を“補腎薬”といいます。
補腎薬には有名な腎陽虚・陰虚の八味地黄丸・六味地黄丸・知麦地黄丸などがあります。

次に、手掌や足蹠(手のひら、足の裏)を含む皮膚は、皮膚呼吸をしていることもあり、五臓のうちの“肺”臓腑系の一部ととらえられ、鼻・のど・気管・気管支・肺胞、そして皮膚・毛孔が“肺”を構成する器官と考えています。

漢方医学の観点から考えてみると治療法は、“腎”を補強し、“肺”の働きを強め、局所の熱感や炎症を冷ます方法が考えられます。⇒清熱解毒
また、食生活ではビタミンH(ビオチン)の不足も、原因の一つとしてあげられ、ビオチンは内臓では肝・腎、トマト・ニンジン・卵黄に多く含まれ、腸管内で合成されるとされます。

ビオチンの欠乏症は、皮膚炎・舌乳頭の萎縮などが起こり、ビオチンを服用することで改善がみられることもありますが、外部からの投与だけでは対症療法であることは否めず、よい効果のあがる人は多くはありません。根本治療ではないからです。ステロイド療法が失敗するのも、外部からの投与によるもので、やはり根本を治していないからです。

まとめ
掌蹠膿疱症の漢方治療として、“腎と肺”を強化に、胃腸など消化器系が虚弱である場合は、その強化に努め、また、柴胡桂枝乾姜湯・柴胡桂枝湯・柴胡清肝湯等の柴胡剤も免疫調整に優れ、ぜひ利用したいものです。
柴胡剤の併用もかんがえるべきです。

漢方薬局の日常、漢方薬局 東京 東京都目黒区 桂林堂薬局漢方薬改善例、生理不順、血行障害が正常に

漢方薬局の日常、漢方薬局 東京 東京都目黒区 桂林堂薬局漢方薬改善例、生理不順、血行障害改善例から

この方は疲れやすく、便秘気味で腰以下に冷感、抹消冷え感が強い24歳女性で、この数年間は生理が半年に一度来るくらいになっているらしい。

生理不順・冷え性・疲れやすい等で問い合わせがあり、桂林堂薬局へ2009年来店。
問診では、最近は生理不順は半年に一度あるかないかで、漢方的にはお血の確認、血虚(生理の日数が短い、乾燥肌、冷え性、、)、陽虚(暖める力が低下)が確認されています。

そのほか、立ち仕事で疲れやすくむくみやすいとのこと。
そこで、陽虚・血虚・お血の改善の目的で、当帰四逆呉茱萸生姜湯のほか、生姜を別に服用するよう指示。
服用4か月めで初めて生理があり、その後遅れながらも45日から50日ペースで規則正しく生理が来るようになっています。

漢方薬での補血・陽虚・お血対策が、滞り気味の血流を良くし、貧血傾向を直しながら、体の芯まで温めることに成功したのだと思います。
その結果、半年以上も無い方でも、漢方薬で遅れながらも生理不順が改善しました。
漢方薬
桂林堂薬局 東京目黒区

漢方薬局の日常 桂林堂薬局 地震後使用が増えた漢方処方、気うつ・気滞の代表格、半夏厚朴湯

漢方薬局の日常 桂林堂薬局 地震後使用が増えた漢方処方、気うつ・気滞の代表格、半夏厚朴湯から

桂林堂薬局はうつ病抑うつ病・自律神経失調症統合失調症を始め、神経の病気の相談はもともと多かっが、”気うつ”や”気滞2タイプの相談が地震後に増えています。

地震後、特に処方の増加したのがこの半夏厚朴湯です。
半夏厚朴湯は元々、古くから日本ではヒステリー球によいとされ、ヒステリーや精神的ストレスなどから起こりやすい、不眠・抑うつ感状・不安感・のどの異物感に梗塞感、そのほか心臓が握られるとか、胸が絞めつけられる等の表現を訴えるケースもあり、その方の症状の現れ方もさまざまです。

漢方薬、半夏厚朴湯の解説   
半夏厚朴湯の効能・効用、漢方医学の考え方では気うつ・気帯に使用すると分類されます。

半夏厚朴湯とは?どんな漢方処方なのか
半夏厚朴湯は、顔色がすぐれず、神経症的傾向のある人の精神不安、動悸、めまいなどの症状に用います。神経をしずめて、心身の不安を取り去る効果・効き目のある漢方薬です。また吐き気やノドのつかえ感をとり、咳を鎮めるといった効果もあります。

【半夏厚朴湯の生薬組成】
半夏…カラスビシャク(サトイモ科)の塊根/嘔吐感抑制・眼圧低下・鎮静作用など
厚朴…ホオノキの樹皮/健胃・痙攣抑制・抗菌作用など
茯苓…マツホド(サルノコシカケ科)/利尿・滋養・鎮静作用など
蘇葉…シソの葉/気を通す・血行改善・解毒作用など
生姜…ショウガの根茎/発汗・健胃作用など

*半夏は気を通し、痰をきります。厚朴は半夏の働きを高め、ノドのつかえ感や吐き気を抑え、咳を鎮めます。茯苓は、水分代謝をよくすると同時に半夏の働きを高めます。生姜は胃を整え、また身体を温めます。ハーブシソ葉は気の停滞を解消します。

生活習慣病の予防を漢方薬で


生活習慣病などで増加している脳梗塞動脈硬化の予防が重要と丹参製剤


アテローム動脈硬化により頸動脈などの血管内部に脂肪の塊(アテローム)による血栓ができ血管が詰まってしまうものです。
心原性は、心房細動や心筋梗塞などによって心臓に出来た血栓が脳にまで運ばれ、脳の血管を詰まらせるものです。

高血圧等の対策が進みラクナ梗塞は減少傾向にあります。 その一方で、生活習慣病(糖尿病=特に注意・肥満・高脂血症)は増加傾向にあり、アテローム・心原性は増加 の一途をたどり、その治療として、血管をきれいにすることと、血栓をでき難くすることが重要だと思います。
























人気の漢方生薬、丹参の働きと応用

●この生薬は、心臓や血の治療薬で、心臓疾患と脳の循環障害に有効であることは臨床試験で明らかにされています。
●神農の草本書には"心臓および腹部の邪気"の治療薬として取り上げられています。神農がこの生薬に与えた別名には蝉を止める草という意味があります。
●丹参は、心臓の血の虚が関連している可能性のある不眠症や動悸にも有効です。 【基原(素材)】…シソ科Labiataeタンジンの根。主産地:中国四川省


薬理作用」「臨床応用」 活血、調経、鎮痛薬として、月経不順、月経困難症、産後の腹痛、胸痛、乳腺腫脹、リュウマチ、神経衰弱。
心筋梗塞狭心症の治療薬として用いられる冠心Ⅱ号方にはせんきゅう、降香、紅花、赤芍とともに用いられる。 「処方例」丹参湯、丹参散、冠心二号方

丹参を利用した漢方制剤 冠心二号方:「解説」(中医学)あまりにも有名な処方で、ごく最近、中国で考案された漢方処方です。
働きと作用 コレステロール中性脂肪など血液中の脂質成分の検査などの疑いが出てきたり、ホルター心電図などには特別問題が見つからないなど、生活習慣病動脈硬化が年齢とともに起こります。
冠心二号方には動脈硬化の予防と改善など、特に、狭心症心筋梗塞脳卒中のもとになる粥状動脈硬化症などの予防に応用する 冠心二号方:「構成」
丹参(たんじん): 川窮(せんきゅう):芍薬(しゃくやく):紅花(こうか):香附子(こうぶし):木香(もっこう): 

<血小板凝集抑制作用> ◆ 冠心二号方・丹参の主な作用

◆血管内部が硬く狭くなる動脈硬化が、コレステロール中性脂肪など血液中の脂質成分が、高くなる高脂血症によって促進されることは良く知られています。
◆丹参には、血液中のコレステロール中性脂肪を取り除く作用があり、血液のながれを良くする作用とあいまって、動脈硬化の予防と改善に力を発揮します。特に、狭心症心筋梗塞脳卒中のもとになる「粥状動脈硬化」(血管内壁にコレステロールなどがたまり粥状のかたまりをつくった結果、血液の流れが阻害されて起こる動脈硬化)をを取り除く作用が、丹参ならではのものといえます。