,逆流性食道炎の考え方改善例

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,逆流性食道炎の考え方改善例

「胸やけ」を感じたことはありませんか?
食べ過ぎやストレスなどによって胸やけが起こり、胃液は強い酸性のため、これと混ざり合わさった食物や胃液などが食道に逆流して、食道の粘膜を刺激すると胸やけが起こります。

ほかにも、みぞおちや喉が焼けるように痛くなったり、のどの違和感(ものを飲み込むときにひっかかるような感じがするなど)の症状がでることもあります。
最近、これら胸やけなどの症状がみられる病気が注目されています。
胃食道逆流症は欧米に患者数が非常に多く、日本では比較的少ないと考えられていましたが、しかし高齢化・食事の欧米化などにより、日本でも近年この病気に悩まされる人がふえてきているようです。
漢方薬局、桂林堂薬局で逆流性食道炎の改善例を紹介します。
漢方薬半夏瀉心湯がこの方(60代男性)の諸症状、胸焼け、みぞおちや上胸部痛などが起こる、食事後、横になったときに前屈したときに喉や口に胃酸が逆流する、不快感 腹部膨満感
むかつきなどが見事に改善されています。

漢方薬、処方解説、半夏瀉心湯
和胃降逆・消痞・止瀉・清熱・調和腸胃は、逆流性食道炎の状況と似ていて、応用したところ、見事に改善されています。
【適応症】

悪心・嘔吐・吃逆・上腹部の膨満感とつかえ(圧するとやや抵抗がある)などの胃気上逆の症候に、腹鳴・下痢などをともなう脾胃不和に用います。舌苔は白〜微黄・脈は滑。発熱性疾患で、少陽病(半表半裏症)に対し誤って下法を行ったときに発生することもあります。

【類方比較】

黄連解毒湯:心下痞はあるが、腸鳴下痢等の水気の症状がない、のぼせが特徴です。
安中散:心窩部痛や胸やけがあります。裏寒の症状もあります。ほかにも消化不良あり。
六君子湯:元来、胃腸虚弱、脾虚と痰飲の証が著明。胃内滞水がなければ効果なし。

【解説】
食べ過ぎや飲み過ぎのため、みぞおちのあたりがつかえたりします。

半夏は、自律神経を安定させ、乾姜・甘草・大棗は、胃に停滞している水分を尿として流し、水分代謝をよくして、吐き気、ゲップ、腹鳴、下痢などの症状を緩和します。

黄連・黄芩;は、胃の炎症を鎮め、黄連・黄芩;は人参とともに、みぞおちのつかえをとります。胃腸の調子を整えることによって、眠れないという症状を緩和していきます。

最近、漢方薬局でもこの逆流性食道炎の相談は増加傾向にあると、報告されていますので、一度、チャレンジしてみてください。
漢方薬局、桂林堂薬局