腎虚の漢方医学的考え方、漢方薬局の日常から、漢方薬局東京、中目黒 桂林堂薬局
腎虚の漢方医学的考え方、漢方薬局の日常から、漢方薬局東京、中目黒 桂林堂薬局
中医学では、「腎」とは生命力、活力の源のことをいい。
「腎」には、人の成長や発育を促進したり、性行為、妊娠、出産などの生殖機能や、若々しさを維持する生命エネルギーのもととなる物質である「精(せい)」が蓄えられています。
「腎」の「精」が十分にあれば、女性の月経・妊娠、出産、授乳は正常に機能します。もし腎精が不足すれば、「腎虚」という状態になり、不妊や閉経などの原因となります。
「腎虚」は簡単に言えば「老化」のことです。最近は男女問わず、若くても腎虚の方が多くみられます。
東洋医学は、2000年以上前からこの腎虚に対する研究を続けてきたおかげで、数多くの有名な漢方処方を補腎薬として生み出してきました。
どの処方も優秀な処方で次回にでも解説したいと考えています。
中高年齢が体験する精力減退や耳鳴りやめまい・物忘れ、難聴、気になる脱毛、白髪進行、歯のぐらつき(歯周病も腎虚です)・足腰の衰弱、足腰に力が入らない、頻尿など
肩こりや背筋痛・腰痛・関節痛(これらの症状は重要です)
脱力感・不眠、不安感、無気力、喉の渇き、免疫力低下(この辺の症状は解釈が難しい)
よく風邪を引いたり、寝汗、手の平足の裏のほてり等の諸症状です。
これらをみるとほとんどの人が腎虚ではないかと考えられます。人間は年齢を重ねるごとに少しずつ老化してゆくわけですから、地球上すべての人が腎虚といってもおかしくないかもしれません。
また、女性の症状としては生理不順、不妊、流産、早産、未熟児出産などが重なり、最近では子供たちにも永久歯が生えない、若白髪など。
腎虚が進行すればメヌエル病、腎炎、膀胱炎、前立腺ガン、膀胱ガン、子宮ガン、不育症、骨粗鬆症、糖尿病、リュウマチ、痛風、流行性感冒、細菌感染症などの発症をみて、結果として死に至るので看過することはできません。
。