補陽・補気薬で子供のやる気を高める

読売新聞(ヨミドクター) 9月12日(月)11時18分配信から
★朝起きても、だるく、授業中に居眠りをしてしまう。そんな子どもが増加しているらしい。1日の体温の変化を調べると体の変調の変化が分かるらしい。
 埼玉大准教授の野井真吾さん(学校保健学)は、中高生男子(約450人)の起床から就寝までの体温の変化を調べたところ、体温は1日の中で変化するもので、一般的に、起床時が最も低く、朝食や登校などの活動により上昇、昼から午後3時ごろにピークを迎え、就寝前に再び、起床時とほぼ同じ程度に下がるらしい。
ところが、起床時の体温が36度未満の生徒(22%)は、1日を通して体温が上がりにくく、ピークも遅いなど体温リズムが乱れていた。
「起床時の体温が低いと、脳や体の働きが鈍くなって、心身に不調が起きやすくなり、学習や運動の意欲が低下してしまう」と説明されている。低体温傾向の子どもは、眠気やだるさ、頭痛や腹痛を訴えることが報告されています。。
低体温の原因は、生活リズムの乱れから、体温調節に関わるホルモンや自律神経の働きが乱れて易い。
改善にはまず、日中に運動などで太陽の光を浴び、夜は明るすぎない環境で過ごし夜更かしをしないことから始めると良いらしい。太陽の光を浴びるということは脳内癒しホルモンセロトニン分泌にも働き、また朝食をきちんと食べるお子さんは、朝のエネルギー補給がみたされ、低体温になりにくいそうです。
漢方薬で低体温を改善する手立てはないかと考えてみました。
先ず最初に、補“陽”=補“気”が浮かびます。補陽は体の熱エネルギーを高め、補気は活動エネルギーを高めるます。補気・補陽をダブルで対応することで気血のバランスが整い、丈夫な体になり易くすることです。